勇気をくれるお酒の力の正体

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あなたはお酒の力を借りることがありますか?お酒を飲むと、社交的になったり、勇気が出たり、気持ちが大きくなったり、感情表現が豊かになったりしますよね。さて、果たしてその力の正体とは何でしょうか?

お酒は不安を消してしまう

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「なんだ、いいことじゃないか!」とお思いになられたかもしれません。しかし、心に不安を感じなくなるということは、すなわち自分の行動を冷静に評価することができなくなっているということです。

 

まず、私たちが理性的な判断をするには、ノルアドレナリンの分泌による一時的な緊張状態が必要です。これがないと適切な行動を選択することができません。ノルアドレナリンは、脳内で思考や記憶の信号伝達を活性化、促進する働きがあるのですが、アルコールはこの促進効果を思いっきり寸断してしまいます。

こうして緊張や不安につながる反応経路を遮断してしまうので、リラックス効果があります。

 

不安とは、現状への情報不足によって、脳が次の手を決めかねている状態です。つまり、情動が抑制されている状態です。そこから新たな情報で危険が予測されれば「恐怖」が起こり、利益が予測されれば「喜び」が起こります。

ところが、お酒を飲むとアルコールの作用によってこの不安状態がなくなるために、現状への情報関係なしに喜怒哀楽すべての情動をただちに選択できる状態になります。そのため、感情の起伏が大きくなるのです。

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お酒を飲んで勇気が出る理由

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上記の通り、お酒を飲むと恐怖が薄れます。危険(何にせよ不快感を覚える近未来は「危険」です)が予測される現状に対して、しらふの状態で感じるよりも遥かに少ない恐怖しか感じないため、それを乗り越えるための勇気が少なくて済むというだけの話です。

 

たとえば、小学校の体育の跳び箱の授業で

生徒「先生、そんな高いの跳べません!」

先生「よし、じゃあ低くしよう!」

生徒「跳べました~♪」

先生「OK!!」

……これが、この子にとって良いか悪いか。果たして本当に「OK!!」なのか。

 

本来なら、勇気が必要な局面というのは現状の自分のキャパシティが拡張されるか現状維持になるかの節目です。野暮な言葉ですが、成長の機会です。ところが、万が一そういった局面で毎度お酒の力を借りるようなことを習慣化してしまうと、勇気はどんどん出にくくなります。

これは私も経験しましたが、逃げ癖がついてしまうんですよね。脳は合理的な作りをしているので、使われない能力はみるみる退化していきます。

 

逃げ癖がつくと、社会生活はどんどん地獄めいていきます。お酒の量がどんどん増えていってしまいそうですね。

 

自我の飲酒運転で、大切な自分を盛大に轢き殺していませんか?

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