アルコール中毒とアルコール依存症

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アルコール依存症はかつて「アルコール中毒」、通称「アル中」と呼ばれていました。いったい何が違うのでしょうか?

アルコール依存症?アルコール中毒?言葉遊びに騙されるな

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アルコール中毒とアルコール依存症はまったく同じものです。「中毒」という言葉が聞こえがよろしくないという理由から、「アルコール依存症」に改名されたそうで、次は「アルコール使用障害」になるという話まであります。

 

「中毒」という言葉が聞こえがよろしくないから?果たして本当にそうでしょうか?

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同じものの呼び名をわざわざ変える理由

アルコール中毒、通称「アル中」という言葉はもうとっくに使い古された言葉です。

 

昼間から鼻を真っ赤にして、ウィスキーのボトルを片手にふらふらとしながら「うぃ~、ヒック」と飲んだくれているやさぐれた姿が簡単に連想されます。つまり、マイナスのイメージが出来上がっているわけです。

 

身近な言葉にマイナスなイメージがしっかりと結びついているので、「お酒を飲み過ぎるとアル中になる」「アル中にはなりたくない。気をつけよう」という自制心が働きやすいのです。

 

しかし、これが「アルコール依存症」だとどうでしょうか?後半の「依存症」という言葉のインパクトで、イメージがリセットされるのを感じませんか?まったく同じものを指しているのに、まるで別物のように。

 

売れなくなった商品を、名前とパッケージをちょこっと変えてマイナーチェンジするのと同じです。世の中には、みなさんがきちんと自律すると困る方々もいらっしゃるのかもしれませんね。

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レッテル貼りには「NO」を突きつける

お酒をコントロールしたい、お酒をやめたい、と思われている方は、まずこの言葉遊びに騙されないことです。そもそもアルコール依存症自体、実体が捉えにくい曖昧なものです。

 

アルコールに依存状態になっている人というのは、同時にアイデンティティが不安定になっていることが大半です。アイデンティティが不安定な状態というのは、心理的に極めて不快なので、借り物でもいいので安定を得ようとします。

 

具体的には、無責任な他人の意見を鵜呑みにしたり、自分に貼るレッテルを求めたり、冷静なときには考えられないような行動を無意識的にとります。非常に洗脳されやすい状態です。

 

この状態の人間に冷静でドライな判断は困難ですので、こういう時こそシンプルに考えましょう。

■お酒のリスクを正しく理解する
■そのうえでなぜお酒を選択し続けているのか考える

問題は、うんざりしているあなたの口にお酒を運び続ける、あなたの心の中の手です。

その手は何処から伸びているのでしょうか?

 

アルコールを解決しようとすると、途端に眼前に果てしない荒野が広がります。お金もとんでもない額かかりますし。しかも、断言しますが、解決できません。問題はそこではなく、あなたとお酒、この間にしかありません。

 

どうぞ、雁字搦めになられている方は、一度それらを脱ぎ捨ててシンプルに考えてください。あと、もしもできるなら、次のお酒を理想は炭酸水かコーヒー、難しいならノンアルコールビールに代えて、心と頭をしらふにして考えてみて下さい。

この手元の飲み物がお酒でなければならない理由は何か?

きっと頭の中に「?」がたくさん出てくることと思います。

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