重度のアルコール依存症で見える虫の幻覚の正体

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よく、薬物中毒の症状で「虫の幻覚を見る」といいます。アルコール依存症も進行すると同じような幻覚を見ることがありますが、なぜ「虫」なのでしょうか?

正しくは”虫っぽい”もの

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アルコールなど依存性のある薬物の中毒症状が進行すると、幻覚を見ることがあります。

とくにアルコール依存症の症状の中ではかなり重篤なものとされています。

 

よくいわれているのが

「小さな虫が無数に襲ってくる」

「体中を虫が走り回っている」

という、なんとも不気味なもの。虫が苦手な人からすると恐怖以外の何物でもないですね。

 

しかし、実際はディテールのしっかりした虫をはっきりと見るのではなく、

黒くてちょこまかと動き回る物体

であることが多いです。

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大小様々なこういうものが、固まったり散らばったり無数にうごめいて見えます。

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変化は突然やってきた

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アルコール(エタノール)は脳の神経伝達系回路に作用します。

アルコールを摂取すると、脳内の神経伝達系の化学系のバランスをとるために、内因性のGABA(神経伝達物質)の生産が停止するのです。

 

常習的に大量に飲酒をしていた人が突然お酒をやめたら、神経伝達系のバランスが再度乱れ、一時的な障害が発生します。これが幻覚をはじめとした禁断症状、離脱症状の原因だといわれています。

 

とくにアルコールは、他の薬物などと比べても、極めて脳の神経伝達系に影響を及ぼしやすい物質です。

もし虫の幻覚が見えてしまったら

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慌てることはありません。

おそらく、かなり強烈なインパクトと共に、激しい不安の感情や、死の恐怖が沸き起こっていることと思います。

 

アルコール依存の結果として幻覚を見る場合、この「切迫する破滅の極めて強い感情」はセットになっていることがほとんどです。

脳内の神経伝達系の化学的バランスが乱れているので、情緒も不安定です。

 

大丈夫です。

それは、神経伝達系の化学的バランスが乱れているがゆえの発作のようなもので、まるで実体や根拠のない、現実と関係のないものです。

 

どうにも耐えられそうもないなら、きっぱりあきらめて、信頼のおけるお医者さんに相談しましょう。

脳内の神経伝達系のバランスを正常に戻す手助けをしてくれる薬もありますので。

あなたが悪いのではなくて、お酒がたまたまそういう性質のものだったというだけです。気楽にいきましょう。

 

ただし、ここでお酒を手にとってしまうと近日中にもっと苦しいことになりますので、それだけはとりあえずやめておきましょう。

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